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今年も4月になり新卒の方々が街に溢れています。
不思議とぱっと見で新卒の子は分かりますよね。
そして、不思議とGW・夏休みを経るたびに新卒っぽい子を見かけなくなる気がします。
先輩サラリーマン・OLに馴染んだのか…ドロップアウトしてしまったのか…
さて本題ですが、就活生に一番聞かれる質問が件名の「文系なんですが、SEとしてやっていけますか」です。(最近はフリーなので就活生と関わらないですが…)
こちらについて、私なりの回答をさせていただこうと思います。
コンテンツ
文系でもSEになれますか?
なれます!
以上(笑)
私も文系学部出身ですが、ひとまず、10年以上はSEとしてやってきております。
そもそも、SEという仕事はとても範囲が広いので、文系・理系などでは分けられないと思います。
システムエンジニアの仕事
システムを作り上げるためには、ざっくりと以下のような流れとなります。
- システム企画
- 要件定義
- 設計
- 開発
- テスト
- 運用・保守
当然、それぞれの工程でタスクが異なりますし、求められる能力も異なってきます。
理系の特に情報系出身の方が強いのは4の開発=プログラミングかと思います。そして、SEの仕事と聞くと4の開発ばかり思い浮かべる方が多いですが、ほんの一工程に過ぎないんです。
ですので、プログラマーとして芽が出なくても他にもエンジニアの仕事はいくらでもあります。
そんなに難しく考えなくて良いと思います。
※プログラミング一筋の会社に入社予定でやっていけるか?という意味ならば頑張るしかありません。
プログラミングは数と慣れでスーパープログラマーには届かないかもしれませんが、一般プログラマーにはなれると思っています。
エンジニアに求められる能力
そもそも上述した通り、エンジニアの仕事は広範囲です。
そして、クラウドの浸透とサービスの質の向上からシステムに対する敷居が下がっています。
また、エンジニアの人手不足のため、これからますます少ない人数で複数工程を担当することを求められると推測されます。それに対応できる、ジェネラルなエンジニアがより求められると思います。
プログラミングも当然大切なスキルですが、総合力が必要になります。
その総合力とは、
- 技術力、知識
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力(ロジカルシンキング)
のことだと思っています。
技術力、知識
いわゆるプログラミング能力のひとつがこれです。
ですが、それだけでなく、ノウハウ系の知識・経験も能力の1つだと思います。
たとえば、プログラムはできないけどEXCELの関数マスターで大概のことがマクロではなく関数で対応できてしまうというのも技術力だと思います。
これは正直、新卒の方、特にコンピュータ系・情報系の勉強をしてきていない文系の方は現状ほぼ皆無だと思いますので、現状のここだけを見れば文系SEとしてやっていけないとなります。
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コミュニケーション能力
誰でも出来るようで出来ていない能力がコミュニケーション能力です。
コミュニケーションはベターはあっても正解がないので、大変難しい指標です。
具体的に言うと下記のような力でしょうか。
- 上司やクライアントから好かれる ※媚びを売るとは違うので要注意
- 専門用語を並べずに相手のレベルに合わせた説明ができる
- 場の雰囲気を察して、伝えるべきこと伝える
- お酒の席で楽しく話題を振って場を作る 等
あげたらキリがないです。
エンジニアはこのコミュニケーションが苦手が方が多いと言われています。
私も本当に苦手です。
エンジニア志望の方でたまにいらっしゃいますが、コミュニケーションが嫌でエンジニアになるという裏の志望動機を持たれている場合、入社後苦戦をするかもしれません。
完全外販の飛び込み営業をされているような強靭な方に比べれば、コミュニケーションの頻度は低いかもしれませんが、エンジニアはコンピューターのためにシステムを作るのではなく、人のためにシステムを作るのですから、当然、人とのコミュニケーションは必要です。
本当にごく一部の方でクラウドワークを利用して、チャットのみで仕事の受注をしてプログラムをして納品をするという対面コミュニケーションがない方もいらっしゃりますが、まだまだごく一部ですし、エンジニアという仕事がある限り人とのコミュニケーションはなくならないと思います。
ですので、コミュニケーション能力が高いだけで仕事になります。うらやましい…
勘違いしてはいけないのは、ここで言うコミュニケーションは毎日飲みに行って先輩・上司とウェーイする力だけではありませんので、お気を付けを。
「だけ」ではないですが、これができるというのもひとつの力です。
論理的思考力(ロジカルシンキング)
ものごとを整理して考える力で、私はこの能力が一番エンジニアには必要なものだと思っています。
発生している事象・障害に対して、状況の切り分けを行い原因への対処方法を影響範囲を想定しながら検討する…などエンジニアの仕事は必ずしも答えのあるものではないです。というよりも正解はないものがほとんどです。
そんな中で状況や現リソース・環境からより良いものを判断する思考が必要となります。
これができるのは、別に理系の方だけではないはずです。
どんな方でも普段やっているはずで、XXXXだったら、〇〇○○だから、△△△△だという考えや推論を無意識でもやっていると思います。
そして、エンジニアには常に色々なことに疑問を持ち、考えることが必要であり、それは心がけなので文系脳や理系脳は関係ないです。
文系エンジニアの方々へ
「技術力(知識)」「コミュニケーション力」「論理的思考力(ロジカルシンキング)」この3つのパラメータのトータルがエンジニア力だと思います。
文系の方が在学中に技術力をつけるのは難しいと思いますのが、他の2つは理系・文系は関係ないものです。
ですので、不安に思う気持ちは理解できますが、文系であるということは全く心配ないものだと思います。
やってみたところ、プログラムがどうしてもできなくて、技術力が低いならば他でカバーするようにパラメータを上げていけば良いだけです。
理系・文系問わず優秀な方が一人でも多くエンジニアになっていただき、私を楽させてくれればうれしいです。(笑)
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